
時々 『自分のことが嫌い』 だと言っている人がいます。そんな人の為に、今回は山田からメッセージを贈りたいと思います。
まず、 『自分のことが嫌い』 だと言う人、もしかしたらこのHPを読んでくれている方の中にもいるのかもしれませんが、その 『自分のことが好きになれない』 という感情は、僕から言わせればそれはとても喜ばしいことです。
それはなぜか?
はい。
それは 『あなたがとても良い人だから』 です。
自分のことが好きになれないというのは、結論から言うと 「まず第一に、他人のことを考えられる優しい心の持ち主だから」 なのでは無いでしょうか?
『あの人はあんなに頑張っているのに、自分は何も出来ていない』 だとか
『あの人のようになりたいけれど、自分にはその一歩を踏み出す勇気が無い』 というのは、客観的に自分を見ることが出来る 『眼』 を持っているからで、自分のことしか考えられない人間には少々理解し難い感情だと思うのです。
恐らく、そういった 「自分嫌い」 の人というのは、周りに沢山の協力者がいるのにも関わらず、その人達に迷惑を掛けることに対して拒否反応を起こしているのだと思います。
その 「拒否反応」 には二種類あって 「他の人達に迷惑を掛けたくない」 という人と 「他からの助けなんてものはいらん、自分一人で出来るから問題無い」 と考える人がいるのだと思います。あぁ、ちなみに僕は確実に後者です(←弱ナルシスト)
そう、つまりは、もしも前者の考えの持ち主が 「自分嫌い」 なのであれば、周りにいる器の大きな友人・知人・家族があなたを助けてくれます。それは確実です。絶対です。
そして僕のように 「いや、自分なら何だかんだで上手くやるから問題無いです。だってわたくしは天使のスマイルを持ってるのですよ。アッハッハッ」 と思う人であれば、他からの助けを断って、自分で道を切り開いていくべきだと僕は思うのです。
つまりは、自分が嫌いだと思うのであれば、とにかく他からの有り難い提案に感謝しながらもそれを断らず、グィッと顔を上げて背筋を伸ばして自分の目的、または計画を実行していくべきです。それでも 「でも迷惑だと思うので…」 なんてことを言い続ければ、その人の目標は消え去ってしまうような気がします。 『苦労すれば成功する』 なんてのは嘘っぱちです。苦労しなくても成功している人なんて世の中には沢山いますよ。僕だってこんな馬鹿みたいな旅をしているけれど、それを 『苦労』 だなんて考えたことは一度もありません。これはただの遊びに過ぎませんから。
あなたが思っている程、他の人達はあなたに協力することに対して 「迷惑だ」 などとは考えてはいません。それは絶対です。なぜなら、あなたはその協力者達を納得させるだけの優しい心、寛容な心を持っているからです。僕のように自分のことしか考えられないような人間には、自分のことしか考えられないような人間が集まる、もしくは誰も近寄りませんし、あなたのように他の人の心をじっくりとそして大らかに考えられる人の周りには、それと同様の人達が集まります。 『類は友を呼ぶ』 ということわざに間違いはありません。だって、夜の街にたむろしている集団の中に、一人だけ眼鏡をかけて、イタリア語のテキストを読んでいるピッチリ横分けの人なんて見たことが無いでしょう? それと同じです。
他の人に迷惑を掛けたくないという気持ちはわかります。しかし、自分の目的を達成したいのであれば、他からの提案を断ってはいけません。もしも他からの提案が無いのであれば、自分から 『協力して欲しい』 と訴えることです。仮に一時は拒否されても、あなたの気持ちは確実に伝わります。
僕の大好きなヘミングウェイの 『老人と海』 の中でも、自分の孫くらいの少年にコーヒーを奢ってもらうことに、主人公の老人は全く拒否反応を起こしません。それはその老人が、他人に気兼ねすることが本当の誇りを傷つけるわけではないと知っているからです。
自分の目的を 『本当に』 達成したいのであれば、自分のケチなプライドなんて投げ捨てて、その後の輝かしい未来だけを見続けてください。もしもそれを 『恥じ』 だと考えるのであれば、あなたは大きな勘違いをしています。そこを修正することが出来るのであれば、必ずあなたにとって喜ばしい出来事が起こります。
そう思いませんか?
僕は本当にそう思います。
誰が書いたのは全然覚えていませんが、僕の好きな一文があります。それは
『石ころが石ころであるように
野に咲く花が野に咲く花であるように
ならばあなたもあなたであるように』
という言葉です。他人と自分を比べることには何の意味も無いし、何の価値もありません。あなたがそうしたいのであれば、あなたはそうすべきです。
少しでも僕の気持ちが伝わってくれたのであれば、僕がここに書いた意味があるのだと思います。
もう一度言います。 『他人と自分を比べることに何の意味もありません。あなたはあなたです』
もう一回書く? 『他人と自分を比べることに何の意味もありません。あなたはあなたです』
それを忘れないで下さいね。
以上、自分のことしか考えられず、何一つとして達成してもいないくせに、自分のことを 『日本が生んだ奇跡だ』 と勘違いしている、自分のことが大好きな性格最悪の大馬鹿者、山田和史からのエールでした。