クラベル

 
 昨日、ドッグカフェに行ってきた。
 仕事の延長で、ドッグトレーナーのロッタさんが飼っているバブスケの脚回りのサイズなんかをちょろちょろと測らせてもらい、どうしてチャビを連れてこなかったの? え、だって、あいつ、ここに来たら走り回るよ。 と相成って、ロッタさんとカフェの奥さんと娘さんと犬2匹と戯れた。
 恐らく、しつけの問題なのだろう。
 そこにいる犬2匹は驚くほどに賢くて、飼い主にだっこされてうへぇ~となっていて、ロッタさんはしきりに玉袋の話で盛り上がり、僕を含め他3名はロッタさんの玉袋談義を無理矢理聞かされた。
 ロッタさんが飼っている犬は、トイプードルで、去勢をしている為に玉袋が無い。
 僕と暮らしているチャビスケは、今のところ生まれたままの体なので、メシを食うときも、寝るときも、走るときも玉袋をぷるぷると震わせている。
 ふと我に返り、玉袋の無いバブを見ていると、僕はなぜか一句詠みたくなる。
 玉袋 あぁ玉袋 玉袋。
 チャビスケよ、とりあえずお前の玉袋を除去する気は無いが、あまりにも悪いことし続けたら、ロスト・TAMABUKURO だよ。
 BUKURO 最高。
 このブログ、一応うちのショップからも店長日記としてリンクしている為に、このところお客さんから 「ちゃびちゃん可愛いですね」 といったことを言ってもらえている。
 ありがとうございます。そして、色々すみません。
 でもつい先日、ミャケ君たちが我が家に遊びに来るということになったので、早速これはチャビスケも綺麗にせにゃならんぞなもしと、風呂に入れてシャンプー攻撃を開始。
 もう風呂にも慣れたようで、チャビスケ目を瞑って気持ち良さげな顔のまま、被シャンプー。
 よし、これで綺麗になったな。 よしよし。
 さぁチャビスケ。 体を乾かすのじゃー と、タオルで拭いてからドアを開けて解き放ち、チャビスケは居間に向かって走る。
 僕はその間、風呂に入り、さぁ~て 風呂から上がったら仕事じゃなもしとフンフフンと素敵シャワー。
 居間に戻る。
 チャビを見る。
 チャビスケ
 積年の汚れが体から全て落ちたようで
 毛がふっさふさ。
 1.5倍に膨れ上がっている。
 チャビには本当に申し訳ないけれど、そのチャビを見て、僕の中のパワー オブ ラブは、さよなら オブ ラブへとイッツ スモール ワールド。
 そんなこんなで盛り上がっていたら、ミャケ君、ミャケ子が登場して、パスタを作ってあははうふふ。
 すると、ミャケ君から今年一のショックな台詞。
「山田さん」
「なに?」
「わぁ、富山離れることになりました」
 一瞬、ミャケ君は一体何を言っとるんだと。
 ミャケ君が、私を置いていくなんて
 嘘よ
 そんなの 嘘よ。
 嘘でも良いから好きって言って。
 そんな変な女の人みたいな感情になり、え、本当に? と訊き返すと、残念ながらこれ本当。
 あぁ
 父ちゃん
 母ちゃん。
 俺、富山にいる唯一の友達をあと数日で失ってしまうよ。
 そんな郷愁に耽る。
 それから数日後、彼氏いないことでお馴染みのあかねちんこが遊びに来て、チャビは大喜びであかねちんこに飛びつく。
 僕は心の中で叫ぶ。
「 ちゃーび 頑張れ  ちゃーび 頑張れ 」
 あまりにも飛びつくので、チャビはゲージという名の独房へ。
 そのときの僕は、すでにミャケ君を失ってしまうことのショックから、無駄にネガティブな方向へと突っ走っていて、あかねちんがいくら僕に 「ダーヤマさんって素敵よね。 私、惚れ惚れしちゃう」 と言ってきても、うん、ありがとうとだけ告げるようないけずな男になっていた。
「ヤマさん、どしたの?」
「いや ちょっとね」
「何かあったの?」
「うん、いや実はさ。 ミャケ君っていうナイスガイが富山からいなくなっちゃうことが決まってね、俺ったらもう友達いない男No.1になったんよ」
「そう…」
「うん。 楽しかったなぁ…。 海に行って、ミャケ子に俺のナマコとワカメを見せたりさぁ 釣り行ってミャケ君が 『たげ 大物じゃー』 と言って頑張ってるから見ていたら、漫画みたいに変なごみとかを海から釣り上げたりさぁ…。」
「そっか…。 じゃあさ、私、なるべく遊びに来るようにするわ」
(…ここだ)
 男は狼。
 生きてる限り狼。
 あかねちんこのその台詞を訊いた瞬間、僕の頭には 「そうや。おいどんは狼ですたぃ」 といったアドレナリンがもりもりと溢れ、それが溢れすぎてしまった為に、僕はあかねちんに言う。
「あかねちん  俺と結婚しよう。 ミャケ君なんか遊びよ 遊び」
 本来ならここで、弱っている素敵ボーイの僕からの突然の求婚に、もうあちしズッキューン☆ となったあかねちんが、ダーさんったら羊の皮を被った狼さんなんだから☆ いいぞ☆ あちし、ダーさんと結婚しちゃうぞ☆ となる予定だったものの、あかねちんから出て言葉は
「いやだ」
 という 三文字。
 そして僕の頭に浮かんだのは 「現実」 という名の二文字でした(←なんか名言ぽくね?)
 いやー どうすっかなー。
 妹がワーホリから帰ってきたと思ったら 「どもども~☆ 純子だよ~。 帰ってきましたー。 それで和にぃ に一つ報告があります。 純子ね、大輔と結婚することになりました~☆」
 そのメールを読んだ僕の第一声は
 大輔って だれじゃーぃ!!!!!!
 名前に 「スケ」 が入る男にゃ ろくなのがおらん。 考えてみろ、ほれ、いるだろう。 俺のまわりにいる名前に 「スケ」 が入っている男。
 そう
 ケースケ。
 もうだめ。
 もう兄ちゃんはだめです。
 妹がスケに取られるなんて あちし我慢できません。
 うん。頑張れ。 だいすけ。 10月末に兄貴の結婚式の出る為に北海道帰るけど、そのとき俺に会ったら
「 うーわ 格好良いっすよね お兄さん。 想像を遥かに超えてますね」
 と、言えたら合格。
 それが無いなら、俺は一生君のことを、ケースケと呼びます。
「いや ダイスケっす」 とか言われても 「あー めんごめんご ケースケ」 って言いながら、鼻で笑うというスピリチュアル・アタックを延々と繰り返しますので、何卒、あ、何卒、ご了承ください。
 俺だけが4人の兄妹の中で独身だぁね。 良いのよ。 俺にはチャビがいるから(←敗北者)
 あ、それと、本日は親父の誕生日だったので、先ほど親父に電話。 出張中とかで東京にいるらしく、愛する妻に会えない親父は若干元気が無い。
 そこで僕は更に元気をなくしてやろうかと、早速親父に妹の結婚話を振ってみたところ
「…。 うん。」
 がんばれだいすけ。
 とりあえず我が家に挨拶に来たときには、親父を見てすぐに 「前々から思ってたんすけど、お父さんってトム・クルーズに似てますよね」 って言えたら合格。
 それが無いなら、俺と親父は一生君のことをケースケと呼びます。
 話は飛びますが、僕の全然当たらない直感として、そろそろ僕のマドンナ、まどかっぺが結婚すると思います。
 まどかっぺ。
 そんな男とは別れて、俺と結婚しよう。
 あかねちんこなんて 遊びよ 遊び。
 うん、それにしても不思議だよねー。
 なんで俺、結婚出来ないんだろう?