酒のニオイ

酒のニオイ

夜中に嫁が真っ暗な中、寝室から出て行くのが見えた。
しばらくしてから戻ってくると、なぜかドアを開けたままだった。

「…どしたの? ドア…」 と訊いた。

「部屋がお酒くさいから」 と嫁は言い、それを聞いて僕はまたすぐに眠った。

今朝、「そういえば夜さ、寝室のドア開けて寝たよね?」 と寝ぼけていたのかわからんかったから念の為に訊いた。
すると 「うん、お酒臭かったから。 今ゴロちゃんが飲んでるワインって、お酒臭くなるやつなんだろうと思う」 と嫁は言った。

「まだ酒くさい?」

「うん、くさい」

「そっかー。そんなに飲んで無いと思うんだけどなー」

「うん、まだくさい」

そんな話。

嫁を見てみる

嫁を見てみる

基本、僕が先に目を覚ます。
本日5時半に目を覚まして、布団に転がりながらiPhoneをいじり、小鉄もおはようの挨拶をしてきたので、おりゃおりゃと軽く遊ぶ。

嫁は無論寝ている。どうしようか小鉄よ、と少し会議をする。
ひとまず嫁が体をこっち向きにして寝ていて、うーーーんと唸ったので嫁にかなり接近して小鉄とじーっと嫁を見てみることにした。

嫁の目が最初は 3 3 ←こんな感じだったんだけど、その数秒後に ┳ ┳ ←こんな感じで薄く開いた。

すると当然目の前には、僕と小鉄のドアップ。

うえぇえぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーー!!! と嫁は悲鳴を上げた。

僕と小鉄はけらけらと笑う。

ようやく少し意識を取り戻した嫁は布団から手を出して手探りでiPhoneを探し、今何時なのかを確認する。

5:35

「 は… やぃ…(ガク)」

と言って嫁はまた寝た。 

オブジェ

オブジェ

時折、世の中の場所にはいろんなオブジェみたいなものがあって、それによってその場所を認識するってことがあると思うんだけど、きちんと観てみるとそれが何を意味しているのかがわからなくて、うーんと唸るということがある。

でもそのオブジェってものが全くの無意味なのかというと決してそんなことはないと思う。
そしてよくわかんないけど、そういうものも作ってみたいとなぜかそんなことを考えたりもする。 

暑い夏は去ったのか

暑い夏は去ったのか

ようやく気温が落ち着いてきた。
あの35℃とかになるとさすがに僕も小鉄もぐったりで、エアコンをつけながら仕事仕事。
でも今の27℃前後の気温になって、僕は窓を開けて仕事をするのが今のところかなり幸福感を感じる上位に来る。

僕の鼻はもうほとんどシンナーと革のニオイを感じない。
でも嫁は(というか一般的には)シンナーのニオイがきついと頭が痛くなるらしい。
だから窓を開ける。開けると外のニオイが入ってくる。 それ おれ うれしい。

先程実家から電話。沖縄の物件について。
そして今年は四国に旅行に行くらしい。以前倉敷に住んでいた頃に両親が遊びに来て、その後四国に行ったんだけど、どうにも四国ってのは一度行くとまた行きたくなる。

それは多分、からっとした空と緩やかで綺麗な瀬戸内海の両方が、人の心を洗うからだ(←某映画から拝借)

そして昨日、所用で高岡と富山へ。
嫁はこのところ毎日映画を観ていて、途中で映画の話になった。

嫁は映画を第三者的に一歩引いて物語として楽しんでいるように思える。
俳優や衣装やセット、雰囲気や色や景色の細部をかなりじっくりと観ているんだなと、話しているとそう感じる。
そして嫁の人間性と同様に懐が広くていろんなものを吸収しているように見える。

僕は映画や小説に対して、かなり自分に置き換えているように思う。
だから何度も同じ映画を観て、見終わると大抵それに影響を受けていたりするんだけど、20代前半の頃、金も無いし貯金しなきゃいけなかったので暇潰しは日本の映画と小説しかなかった。
だから同じものばかり観たり読んだりし続けていた。

なので多分、そこそこの多様性みたいなものが多少損なわれているような気がして、そのおかげなのか何なのか偏狭な人間にすくすくと育ってしまった。

あ、そうだ。書いたかもしれんけど、カズオ・イシグロの小説「わたしを離さないで
」は、多分きっと今後ずっと読み継がれる名作です。未だに思い出すとちょっと変に震える。次はいつ読もう。また違った感じで読めると思う。

最初は「ん? 何の話?」ってなるけど、気が付くとかなりぐいぐい持って行かれます。