コンク村。そして雨が降ってた

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今日のリヨンは雨が時々降り、ちょっと歩いて公園まで行ってみようと思ったけど、途中で普通に降り始めてきたので、あぁこりゃ芝生に寝転がることも出来んわとそのまま踵を返して帰宅。

やることは沢山あるんだけど、色々と環境が整っていないというか、未だ革の仕入れ先が決まらない状態なのでこれはきついなぁと思いながらリヨンの革職人を検索したりしてました。

 

で、かなり話は飛ぶんだけど、先ほどまたうちの店の店名の元となったコンク村へはどうやって行けばいいのかなと軽く調べていたら、検索候補に「コンク村 美女と野獣」ってのが出てきて、なんだろ? と思って見てみたら、今上映されているのかどうなのかわからないけれど、ディズニーの美女と野獣の舞台っぽくなっているのがどうやらコンク村になっているらしく、結構観光客が今増えているっぽいっていう記事を読みました。

うーん、なんだろう、この微妙な気持ち。

もちろんフランスが好きな人にはある程度知られていた村なのかもしれないけれど、そういう形で脚光を浴びてしまうとね、なんだろうねこの気持ち。

「あのバンド、有名になる前から目を付けてたんだけどね」って、したり顔で言ってる人みたいな気持ちになり、嬉しいのかなんか悲しいのかわからないけれど、うーーーーんと思ってしまった。

ふぅ。そっかぁ。でも美女と野獣は名作だし、動員数も凄いみたいですね。

そっかそっか、そうなんだ。

 

うーーーん。なんだろう、この言葉に言い表せないこの感情は。

とにかく明日は公園に行こう。そんで芝生で寝転がりたい。

 

リヨンを歩く

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リヨン3日目。

「とりあえずフランスに着いたら、少し一人で色々と考えてみよう」と思って割と引き籠りながらの生活っぽいことをしていたんだけど、じゃあそろそろリヨンって街を俯瞰して見てみたいなと思い、朝から一人でひぃひぃ言いながら上り坂を登り、ノートルダム大聖堂に行ってきた。

やっぱりなんかこう、ヨーロッパのどこの町に行くにしても、ついつい教会には立ち寄ってしまうもんです。

静かで涼しくていろんな物事を少しだけ落ち着いて考えられるようなあの雰囲気は、年月の重みとかがそういう場所を作っているのかなとかちょっと思ったりもします。

 

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そしてこの場所で、まぁ全然伝わらないんだけど、僕は一人で(うわぁ)とちょっとだけフルフルと震えてました。

 

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それなりにわかりづらいかもしれませんが、うちの店、「アトリエコンク」のロゴマークはこのサン・ジャックに行くまでの間に通る、コンクという村からの紋章からもらったものです。

なんかね、凄く懐かしい気分になって、ふぅとこの絵の前でしばらくじーっと見てました。

 

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やっぱりどうにも教会の中って良いなぁ。大好きですわ。

そしてこのまま来た道を通って帰るってのもあまり面白くないよなと思い、得意の方向音痴を利用して来た道とは違う方向から帰れば、何かとても面白い場所に遭遇出来るんじゃないのか、というよくわからない期待を胸に一人ですたすたとよくわからないまま徒歩移動。

 

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うーん、なんとも古都っていう感じの路地とかは良いもんだよぁと思いながらそのまま歩き続けました。

すると

 

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このおっさんが後ろからそこそこ大きめの声で歌を唄いながら僕を追い越して行き、なんか変なおっさんいるなぁと思ってそのまま同じ道を通っていたら、完全に家の前に到着しました。

どうやら僕は行きにものっすごい遠回りをして30分程掛けて行ったんだけど、実際には10分で着くんだってことを知り、また一つ自分の方向感覚のアホさ加減に苦笑いをしたのでした。

リヨンについた

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なんやかんやで12時間以上かけて、フランスのリヨンに着きました。

ユトレヒトのバス乗り場への道で相当迷ってしまい、かなり焦って時間ぎりぎりでバス停に着いたらまだバスが着いていなくて、ひゅーと声を出し、パリに着いたらバス乗り場がわからず、なによこの携帯のGPS、本当ポンコツだなとイライラしていたんだけど、結局は降りた場所と乗る場所が一緒だったりとかなり精神的にも疲れまして、その後リヨンに着いて地下鉄の乗り方がわからなくてハラハラしたりと、「THE 旅行者」って感じ丸出しでアパートに着いたわけです。

「リヨンってどんな街?」って訊かれたら、僕はなんて答えたら良いんだろう。

これはきっと以前住んでいた沖縄市と一緒で、僕は今完全に観光地のど真ん中みたいなところに住んでしまっているので、なかなかその判定が難しいなと思っています。

なので明日とかちょっとだけ遠くまで歩いてみて、なるほど、リヨンってこんな街なんだなっていうのを、なんかこう、自分の言葉で言い表せることが出来たらいいなと思っています。

 

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でもこれは単純に、目的地に着いてしまうと、一種のゴールとしてそれを認識してしまうので、新たなものを新たな視点で見てみようっていう欲が少し減ってるんじゃないかなと思うんです。

というか、このヨーロッパに来て約1カ月の間にいろんな街に泊まり、住まわせてもらっていると、なんだか今もこのリヨンはその途中のようなゴールのようなよくわからない立ち位置にいるからなのか、それとも完全に「生活」というものがぴったりとくっついているからというのもあるんだろうけど、あくまでも「フランスの多少大きめの都市」っていう見方しか出来ていないのかなぁと思ったりもしています。

 

f:id:yamadakazufumi:20170729042957j:plainうちの近所。

ここは石畳の街。

なので、スーツケースのタイヤはすぐにぶっ壊れ、新しいカートみたいなのを買ったんだけど、それもあと数時間使ったら壊れそう。

 

よし、肉を食おう。

変な時間に昼寝したから、こんなテンションでどうもすみません。

そして異国で聴く、奥田民生の「スローバラード」は妙に沁みますなぁ。

 

オランダ最終日

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本日オランダ生活最終日。
今から6時間後くらいの23時50分発のバスでフランスはパリへと向かい、翌朝9時のバスで目的地のリヨンへ。

今日はchavoが仕事なのでフーは幼稚園へ行き、僕は一人で留守番をして、昼過ぎにちょっと買い物に行って現在晩御飯の準備をしようとしているところ。

はぁ、なんかもう胃が痛い。

数日前にchavoがフーに「猫おじさんね、水曜日に行っちゃうって」と言ったらフーが泣きまして、僕はもう今日ずっと別れが辛くて溜息猫おじさんになっているわけです。

今回のこのユトレヒトからリヨンまでの移動はトータルでバスに乗っている時間は12時間を超えるんですが、飛行機ならね1時間半とかで着く距離なんです。

ただまぁ単純に交通費を少しでも節約したいってことで格安なバスの旅になったわけでして、いつでも来れる距離と言えばそうなんだけど、明日からは完全に新しい生活になるので、次に成長したフーに会う日を楽しみにして、フランスへと向かおうと思います。

 

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そしてchavo。
きちんと話すのって、本当にね、今回が初だったんです。

ここに来る前に2度くらい会ったことがあるんだけど、当たり障りのないことを多少話すってくらいだったので、実際にchavoがどういう人間なのかってのがわかっていなくて、ただ単純に一人のアーティストとしてのセンスとその生き方が格好良いよなーってことで1週間ちょっと泊めてもらったんですけども、いやはや、本当に面白かった。

僕は酒を飲み、chavoはお茶を飲みながらいろんな話をして、画家の話、魚の話、森の話、タトゥーの話、家の話、理想の生活、鳩と土鳩の違い、回転扉が自動じゃなくて閉じ込められた話、フーの木のパズルで新しいルールを作って遊んだ話、iPhoneのsiriを使った「白雪姫」の話などなど、オランダに来るまでchavoって多分いろんなことに対してすげークールなんだろうなと勝手に思っていたんだけど、こんなに声だして笑うってのが凄い意外で、僕もそれにつられてゲラゲラと笑いっぱなしだった気がします。

 

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というわけで、二人ともお世話になりました。

猫おじさんは、ひとまずこれからフランスで生活をするんだけど、いろんな事情が絡んで来るのでもしかしたら一時帰国しなきゃいけないかもしれないし、割とすんなりとフランスでの生活に入っていけるかもしれないしと全く予想の付かないことだらけなんだけど、今回こうして再会できたのは本当楽しかったです。

いやはやそれにしても、今回のこの旅のテーマは「再会」なんだろね。

ドイツのウドとアーニャ、スロバキアのエレン、そしてオランダのchavoとフー。

そんで明日のリヨンも僕にとってはその街との再会なので、ここから自分の人生がどう転んでいくのかを不安の中で楽しんでみようと思います。

 

よっしよっし、ブログも書いたし、そろそろ二人が帰ってくるのでご飯の準備をしましょうか。

そんなわけで、次の更新はフランスのリヨンからになると思います。

ではではフランスに向かいまーす。

人は誰かを助けたい生き物

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現在、chavo宅に居候させてもらっているので、最低限彼女に迷惑を掛けないようにってのは当たり前だけど、普段からシングルマザーで大変なのは一日目のフーの様子を見ていたらわかったので、なるべくchavoに休んでもらえるようにしようと、僕は今主夫っぽい生活をしています。

フーの育児に関して、僕が出来るのはせいぜいオオカミのヌイグルミみたいなのを擬人化してフーをキャッキャと笑わせることくらいしか出来んので、その他の料理と台所の片付けはchavoも手伝ってくれるけれど、なるべく自分が率先してやるべしというのがここ数日の出来事です。

chavoは細かなところでありがとう、とよくお礼を言ってくれる人で、昨日だったか、「猫おじさんが来てくれて本当に助かってる。ありがとう」と言われ、僕はえへへと照れ笑いをするんだけど、以前、本だったか映画だったか誰かが言っていたかは忘れたけど、「人は誰かを助けたい生き物なんだ」ってフレーズが頭の中に残っていて、今までもなんとなくそれはそうかなと思っていたんだけど、今回のオランダ生活において、このキーワードが割と僕の中で大きいのかなと思うようになっています。

 

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昨日、chavoの友達のビンって人が来て僕も少しだけ会話に参加させてもらったんだけど、「なんで日本を出て、海外に住もうと思ったの?」と訊かれたときに、僕は結構うーんと言葉が見つからない状態になりました。

特にこれといった明確な理由があるわけじゃなく、本当になんとなくなんだけどなぁとは思うのであやふやな答えで返すだけだったんだけど、今日近所を歩いていたら、一人のオランダ人のおばちゃん、というよりも「おばさま」っていう言葉が似合うような女性が自転車をどうにか駐輪場に入れようとして苦労していたっぽかったので、手伝おうかなと思って、「Can I help you?」と訊いたわけです。

そしたら、「もうあとはここに入れるだけだから大丈夫よ。ありがとう」と言われ、オッケーと言ってスマイルを送ったわけですが、あぁ、こういうのが出来るから海外が好きなのかなとちょっと思ったんです。

 

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つまりその、日本にいるときも、なるべくちょっと手伝うだけでその人が軽く助かりそうなことなら、それなりにある程度出来ていたんじゃないかなと勝手に思っているんだけど、どうにも日本にいるときに誰かを手助けしようとすると、割と照れ臭いような気がするんです。

例えば、バスとかで席を譲るとか、女の人が駅のホームでめっちゃ重そうなスーツケースを持って階段を上っているときとか、多分この人、道に迷ってんだろうなぁって人を見つけても、なんかちょっと行動しづらいようなそんな雰囲気があるんだけど、ヨーロッパに来てみると、レディファーストというスマートな伝統みたいなものがあるので、女性が大変そうだなと思ったときに、誰しもが「何か手伝いましょうか?」って言える空気と、女性も「あ、お願いしてもいい? ありがとう」っていうその、好意をきちんと受け取ってくれる土壌みたいなものが昔から出来上がっているので、それがとても僕は良いなぁって思っているんじゃないか、と今日思ったわけです。

で、文頭の話題に戻るんだけど、つまり、やっぱり「人は誰かを助けたい生き物」っていうのは多分真実なんだと思う。

手伝った方も、手伝われた方も同じように気持ちよく過ごせる短い時間ってものを得やすいのが、ヨーロッパの方が圧倒的に多いんだろなと思ったわけでございます。

 

いやー、いつも支離滅裂なこのブログなんだけど、今日はちょっと腑に落ちたなぁ。

 

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で、これは昨日行ったミュージアム。

砂が入っていて、左側から水が出てきて川が出来る仕組みみたいなものを観ることが出来るんだけど、これがどうにも面白くてなんか3人でハマってた。

僕はその水が出てくるところの近くにダムのように砂を集め、水がどんどん溜まっていくのを見てたわけです。

そしたらchavoが「猫おじさん、何してるの?」と訊くので、「いやさ、今ダムを作ったんだけど、このダムが決壊するさまを見たいのよね」と言うと、「決壊するさまってwww」と笑われた。

 

 

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昨日作った鶏肉のやつと、トマトとチーズのサラダ。

一昨日だったか、chavoと「そういやさ、どっかにパクチー売ってないかな? パクチーあるだけで全然美味さが変わるもんね」って話をしていたんだけど、その後家に帰ってこの料理の下ごしらえとかをしていたらチャイムが鳴り、chavoが出ると隣に住んでる女性だったみたい。

そんで玄関の方から「ワーーーーォ!」と言ってるのが聞こえ、なんだろうと思って僕も顔を出して「ハロー」と言ったら、chavoの両手には大量のパクチーが。

隣の人の畑で育ててたみたいで、それをお裾分けしてくれまして、うわすげータイミングだねーって言いながらこの鶏肉のやつに千切って入れてみたら、いやもう美味かったですわ本当に。

トマトとチーズのサラダにはミント。

酢と塩と醤油とオリーブオイルをベースにドレッシングを作ったんだけど、そこにメイプルシロップを入れてみたらこれが当たりでした。

久々に自分でも美味いサラダ出来たなぁって思った。

 

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そして最後に、今俺とフーの間で一大ムーブメントを巻き起こしているこのぬいぐるみ。

獰猛なオオカミのはずなのにとても顔が可愛い。

この子の名前は「ワニ」。

口が大きい生き物はフーの中でワニになるらしい。