「両親の出生地が遠ければ遠いほど、生まれてくる子は美人になる」っていう話を昔どこかで聞いたことがある。
写真の子は日本とフランスのハーフの子。
我が家の隣の隣に引越してきた子なんだけど、いやー美人だわ。本当に美人。
たまたま僕が帰宅途中に階段を上っていたら、日本人女性が息を切らして階段を下りてきたので、「あ、こんちは。えーと引越しですか?」と訊いたら、「はいそうなんです」と言うので、「あーじゃあ、迷惑じゃなければ荷物運ぶの手伝いますけど」と言ったら、「普段なら断らなきゃいけないんだろうけど、すみません、お願いします!」と言われ、わっかりやしたー! と段ボールをひぃひぃ言いながら階段で上げていき、なんやかんやで引越し完了。
その日本人のパートナーのフランス人男性が、「良かったら一緒にランチでもどう?」と言ってくれたので、あーじゃあはい、と言って一緒にインドネシアのレストランに行ってカレーを食べた。
めっちゃくちゃ美味かった。ちょっと涙出そうなくらい美味いカレーだった。
で、写真のこの子の話に戻るんだけど、現在4歳。
当然、日本語もフランス語も話す。
お母さんが「日本に帰るか、フランスに残るか迷ったんだよね」と言っていて、もし仕事が決まらなければ日本に帰るかなぁと言うので、「もし帰国するなら絶対モデル事務所とかに入れた方が良いですよ。本当美人だもん」とお世辞抜きでその旨を伝え、今のところはフランスのモデル事務所の面接に行こうと思ってると言っていた。
僕の目からはかなりヨーロッパ色が強い顔だと思うんだけど、どうやらヨーロッパの人からするとアジアの血が入っているのが目立ち、それがすごくオリエンタルな雰囲気を醸し出しているようで、じゃあもうどっちの国で見ても美人なんすねーという話をした。
ただまぁ、1時間程うちで預かることになったんだけど、我が家に来てからは「鼻くそを食べる」とか、いきなり「ギャーーーーー!!」って叫んだりするので、僕の目は完全に冷めたんだけどね(その情報は別に書かなくてもいいだろ)
元々、沖縄でゴミ箱を漁っていたアイバサンも、ついにフランスの猫になりました。
しかももう、完全にフランスを自分のものにしたようで、このようにとっても下々の民たちを見下ろすような子に育ちました。
結局のところ、アイバサンにとってはただの知らない土地であって、ひっくり返って腹を見せたら撫でてくる人間がいて、腹減ったなぁと思ったときに「にゃあ」と鳴けば「あーごめんごめん」と飯を出してくれる人間がいれば彼はきっと満足なのです。
たくましいぞ、アイビー。
俺もそんな人間になりたいわ。
で、今日は蚤の市に行ってきた。
どうやらフランスで2番目に大きいフリマらしくて、全部見ることが出来ないまま次回持ち越しにして帰ってきた。
戦利品は裁ちばさみと折り畳み式の定規、そして折り畳み式のテーブル。
合計で20ユーロ。これはね、もう買い物上手と言って良いレベルだと思う。
多分来週も行って、次はちょっと売れそうなものなんかも仕入れてこようかなと思ったりしています。
そんで帰ってきて一休みしてから、近くのアイリッシュバーへ。
その名も「ジェイムズジョイス」。
まさにアイリッシュバーな感じの店名。
そこでチャンノハに「猫史さんさ、趣味って無いの?」と言われた。
僕は「趣味は酒」と答えたら、「それは趣味が無いのと一緒」と言われた。
実際、僕に趣味は無い。
無いんだけど、特に必要としていないってのが本音と言えば本音なのだ。
まず、「無駄な趣味を持ちたくない」というのと、「自分よりもその趣味で優れた人が大勢いるってのは耐えられない」という話をした。
元々、革で何かを作るっていうのも、写真を撮るというのも趣味として始めようと思って始めたわけじゃなく、単純にどっぷりとハマってしまってそれが結果的に仕事になったというのがあるにはあるんだけど、昔やっていたギターは、「上を見たらキリが無さ過ぎて嫌になってやめた」ということもあり、よくよく考えてみたら【誰の評価も気にせずに一人で楽しめる】というのが多分趣味なんだろうけど、そういうのがどうも生理的に嫌いみたいで、どうせなら上までいけそうなものを趣味としたいってのが僕の根底にあるようです。
で、なんやかんやで考えた結果、やっぱりその【誰に言われるでもなく、自分が好きで勝手にやれること】ってのがきっと趣味なんだろうなと思って、僕が今から出来そうなことと言えば、「外国語」か「ブログ」くらいしかないなと思った次第です。
そんで、どうするかなと思ったんだけど、えーとですね、「ブログ」にします。
僕の趣味はブログ。
そしてそれを、もしくはそれをもう少し自分なり推敲していって「本にする」ってのを趣味にすることにしましたので、それが僕の趣味になりました。
そんなわけで、どうぞよろしくお願いします。
写真は外を眺めるアイバサン。
あまりにも高いところなので、こうして恐る恐る外を眺めているアイバサンはとても可愛い。