ピリリリリリリリリ

 昨日の 【横ちゃん、新しい会社作るんだね頑張ってねの会】 を男3人で開催し、ファミレスで3時間程ウヒャヒャと笑いドリンクバーとサラダバーをコンニチワしまくってきました。
 どうやらこれから毎月末にこの会が開かれることになりそうで、ある意味、事業報告会の一端も担うことになりそうでございます。
 とにかく面白かった。 可愛いオネーチャンがあの場に居れば更に楽しかったのは言うまでもないけれど、時には男3人で(次回からは4人で)メシを食うってのも悪く無いねと気分良く帰宅。
 なんやかんやとやってから、さて明日も仕事頑張りますかねと、電気を消して布団に入り (俺は布団に入るとすぐ寝れるんじゃーい) と思ったちょうどそのとき。
 ピリリリリリリリ
 ピリリリリリリリ
 ピリリリリリリリ
 と、電話が鳴った。
 お? 最近、良い話がこの電話から入ってくるから、今回も良い電話かーぃ?! うひょひょと、軽くワクワクしながらケータイのディスプレイを見た。
 すると
 着信      ケースケ  
僕 「 めんどくせー 」
 電話を握り締めながら、本気でこのままシカトしてしまおうかとも考えたのだけれど、もしかしたら、今回ばかりは 「暇だったから」 というような理由ではなく、ケースケが始めようとしている仕事の話なのかもしれない。
 ケースケが真剣に悩み、大したアドバイスも出来ない僕に意見を訊こうと思っているのかもしれない。
 僕は、友を信じた。
 中学の頃からの付き合いで、毎日彼の家に居座っていたのだ。
 僕の数少ない友人の一人をここで失ってはいけない。 もしかしたら、ケースケは今ヤバイことに手を出し、逃げ場を探して僕に電話を掛けたのかもしれないじゃないか。
 信じよう。
 僕らの熱い友情パワーを信じようじゃないか。
 僕は困っているケースケを想像しながら、通話ボタンを押した。
僕 「もしもし…」
 すると
ケ 「あれ? 寝てた?
 いつものケースケじゃない!
 いつもであれば
「チン ポクサイ先生ですか?」 とか 「貴乃花親方ですか?」 とか 「今夜も山田?」 とか言ってくるケースケが、今日に限っては僕に悪いことしたかな? という感情を 「あれ? 寝てた?」 というさりげない一言で表現しているではないか。
 どうした?
 一体どうしたんだ? ケースケ!!
 俺も金無いから、金の相談には応じることが出来ないけれど、君の心の内を僕にぶつけてくれ!!
 僕は若干どきどきしながら、ケースケにこう言った。
僕 「いや、起きてたよ。 どうしたのさ? こんな時間に?」
 するとケースケは言ったのだ。
ケ 「いや、暇だったから
僕 「 …。(まーた、それかい)」
ケ 「何してんの?」
僕 「いや、寝ようと思ってたんだけど」
ケ 「あっそ。それはまぁ良いとして、あまりにも暇でさ、寝るか山ちゃんに電話するかで迷ったんだけど、嫌がらせも兼ねて電話してみました」
僕 「そうですか。 では、さようなら」
ケ 「いやいやいやいや。 なーに言ってんのアンタ? ホントは話したいんでしょ? ん? どうなんだ? ん? だから、どーなんだ?」
僕 「…。(ウゼー)」
ケ 「なに? 眠いんかい?」
僕 「眠いね。 眠いってか、すでに布団に入ってさ、部屋の明かりも消してんだけど」
ケ 「あっそ」
僕 「…。」
ケ 「いやー。暑くなってまいりました。 暑いね、今、とっても暑いです。 地球温暖化でぇございます」
僕 「はぁ」
ケ 「おい、なに? 切りたいの?」
僕 「うん、100%切りたいね。 だってさ、ケースケからの電話だとわかった段階で、これ本当にさ、俺電話のディスプレイ見て 『めんどくせー』 って声に出しちゃったもんね。 出しちゃったっていうか、出ちゃったもん」
ケ 「ほっほほーぃ!! それ訊いたらさ、尚更電話切りたくなくなったわ」
僕 「うん…。 そう…。」
ケ 「今あれだべ? 電話出たこと後悔してんだべ?」
僕 「してるねー。 遠慮無く言わせてもらうと、今さ、ボタン押そうかと思ってるもん」
ケ 「あー、そうですか。 そうですか、そうですか。 いいよ、やっちゃっても。 やっちゃってもいいですよー。 でもね、山田くん。 そんなことしたら、どうなるのかわかってるんだよね?」
僕 「いやわからんわ。 何が起きるのさ?」
ケ 「明日、山ちゃん家行って、オカンとオトンの写メをブログに載せちゃおっかなー? それかさ、知ってる? 今ね、ミクシィで動画を配信できるようになってるから、山田家の父から馬鹿な次男坊へのビデオレターとかをアップしちゃおっかなー?
『かずふみー!! 元気にしてるかー!! お父さんだぞー!!』 ってやつをさ」
僕 「ケースケ」
ケ 「なによ?」
僕 「頼むから、家族にはだけは手ぇ出さんでくれ」
ケ 「がっはっはっはっは!!」
僕 「がっはっはっじゃなくてよ、そんなことされたら、山田くんって素敵ね☆ 結婚したい☆ って言ってる岡山の女の子とかを幻滅させちゃうのよ。
 それにさ、わかってると思うけど、ウチの親父って結構アレなんよ。 もしさ、ケースケが明日本当に我が家に行って 『和史くんにビデオレターを送りませんか?』 みたいなこと言ったらさ、どうなると思う?」
ケ 「そりゃ、嫌がるだろうね」
僕 「案外うちの家族のことわかってないね、ケースケ」
ケ 「なんで? どうなんのよ?」
僕 「そんなもんアレだよ?
 うちの親父なんか絶対さ 『ダメだぞ、絶対にダメだぞ。ケースケくん、これをミクシィにアップしたら絶対にダメだぞ。絶対にダメだからな。 おい、かーさん! ケースケ君が和史にビデオレター送らんか? って言ってきてるけど、かーさんは絶対に出たらダメだからな』
 つってさ、両親揃って奥に行って、オカンは化粧して、オトンはスーツとかに着替えてきてさ、やめたはずの煙草をくゆらせながらブラックのコーヒーとか飲むんよ。そんでオカンなんかさ、意味もわからないくせにニーチェの小説とかを読んでウンウン頷くんよ。
 それでも 『いいかい? ケースケ君、絶対にミクシィはダメだぞ な? かーさん』
 そんで、オカンも調子こいてさ、ミクシィの 【ミ】 の字も知らんくせして 「ケースケくん。ミクシィだけは ダメ ゼッタイ よ!」 って、どっかの芸人みたいに 「絶対押すなよ! 絶対に押すなよ!」 並みにベタなことやんだから」
ケ 「うっひゃっひゃっひゃっひゃ!」
僕 「だからさ、頼むから家族には手ぇ出さんでくれ」
ケ 「そっかー。オイシイなー。山田家。やっちゃおっかなー?」
僕 「ケースケ…」
ケ 「なによ?」
僕 「そろそろ勘弁してもらえないっすかね…?」
ケ 「ワーィ! ワーィ! 俺から電話掛けたのに、相手に謝らせちゃったー!! ワーィ! ワーィ!」
僕 「…。(本気でウゼー)」
ケ 「あっ!! 12時過ぎてるべや!!」
僕 「うん、過ぎてるね。 俺さ、明日早いんよ」
ケ 「うん、俺も」
僕 「じゃあさ、これにてさようならということで」
ケ 「今日何日だっけ?」
僕 「30日じゃない?」
ケ 「じゃあさ、また来月の30日のこの時間に電話するわ」
僕 「なんで?」
ケ 「なんでってアンタ。 どうせその頃になったら、俺の声聞きたくなるんだから。 いや、聞きたくなるに決まってんだから」
僕 「…。 (コイツ、今、言い直した) うん、わかったわかった。そうだね、じゃあ来月の30日でお願いします」
ケ 「そんなこと言って、電話に出ねぇつもりだべ?」
僕 「だね」
ケ 「…。 えーと…。 ミクシィで動画をアップするのは、どうやってやるのかなー? と…」
僕 「出ます! その頃になったら、ケースケ君の声が聞きたくなると思います。 是非、電話ください」
ケ 「あぁ? そう? やっぱりなー。 そうだろうと思ったんよ」
僕 「はい」
ケ 「じゃあそんなわけで、また1ヵ月後」
僕 「はいよ」
 いやー
 ケースケってさ
 最悪だな

結論の出ない、よもやま話 長編のボツ編

※会社で書いたネタ。
 フリーペーパーにこのネタはディープ過ぎるということで却下。
 そのため、ここに記す。
 ネズミとゴキブリの話が出てきます。読みたくない人はやめましょう。でもそれほど気持ち悪い話じゃないつもりです。ただし、若干長いです。
 はい、スタート
 今から7~8年前。僕は一軒の平屋に住んでいた。
 普通の平屋とは体裁が若干違い、恐ろしく格好良く言ってしまうのであれば、2世帯住宅。真実を語るのであれば、真ん中に薄い壁の仕切りがあるだけのプライベートほぼ皆無な築年数不明の木造家屋だった。
 隣はアル中のおっさんで、仕事もせずに昼間っから酒を飲んでいるらしく、ゲヒャヒャヒャと変な笑い声をあげて笑っているのが筒抜けの家だった。
 家賃は2万円。場所は沖縄本島の上にある、鹿児島県奄美大島名瀬市。20歳の僕は「寒い北海道なんか嫌いだ。俺は沖縄に住んでやる」と、半年かけて貯めた30万円をバッグの奥に忍ばせて、徒歩と鈍行列車で沖縄を目指したものの、鹿児島港に着いた時点で所持金が5万円になっている事実に気がつき、高い沖縄行きのフェリーに乗るのを諦めて奄美大島行きのフェリーに乗り込んだのだった。
 その家はゴキブリとネズミの棲家で、それまで本物のゴキブリを見たことが無かった僕は(北海道にはゴキブリはいないのだ)、一時「これがゴキブリかー」と感動したことはあったにせよ、すぐにその「ゴキブリ」というそのバランス良く濁点の付けられた嫌われ者にピッタリなネーミングのせいも相まって、ただの不快な虫として見るようになった。
 そこで僕は解決策の一つ、そして、心の拠り所が欲しいという理由で1匹の犬を飼い始めた。
 犬の名は 「さい」
 ただ単に、とっても「シャイな犬」だったので、そう名付けた。
 さいを飼ったことでゴキブリ達は居間に出現するのを止め、コソコソと静かに僕と共存するようになったのだが、もう1つの天敵、ネズミ野郎は夜中に部屋の中を動き回り、さいのご飯などもコリコリと食べているようだった。
 僕とさいは怒った。
 ただでさえ貧乏な我が家。 その家の貴重な食料を奪うとは何様のつもりだと。
 そこである日、僕とさいは「寝たフリ作戦」を決行し、ネズミ野郎を退治してやるプランを立てた。
 辺りが暗くなり、電気を消せば真っ暗になる時間帯。
 僕とさいは布団にもぐり、小一時間息を殺し、ネズミ野郎が出現するのを待った。
 すると
 こそこそこそ
 さささささ
 こりこりこり
 寝たフリ作戦大成功。 これぞまさしく寝ずの番(←ウマイ)
 20歳のスリムな僕とさいは布団から飛び出し、コリコリと音の鳴った台所へとダッシュ。
 ささささささー
 どうやら冷蔵庫の陰にネズミ野郎は隠れたらしい。
 人間さまと犬さまを馬鹿にしやがってと、カチンときた僕は冷蔵庫をグイグイ押したり引っ張ったり。
 すると、一つの黒い影がビャーっと走った。
 僕は護身用の蝿叩き。
 さいは護身用の大きな声で、その影を追った。
 すると今度は洗濯機の裏に隠れやがった。せっかくの護身用の武器が使えなかったので、なんとなくバツの悪い僕とさい。
 早く出てこいこのやろうとソワソワしながら、ふと壁を見てみると、天井の角の部分に小さな穴が開いている。
 どう見てもネズミ野郎の棲家へと繋がる道だ。
 そう思ったとき
 予想以上に太めのネズミがゴーっと壁づたいに突っ走り、その穴に頭を突っ込んで逃げようと必死こいた
 一瞬のことで身動きの出来ない僕とさい
 その時だ
 その穴があまりにも小さかったのか、ただ単にネズミが巨大だったのかはわからないが、頭だけ穴に突っ込んではいるものの、腹が引っ掛かって闇雲に足をバタバタさせている愚かなネズミ野郎の後ろ姿。
 ニヤリ
 僕とさいはその時、世界一意地悪な顔をした犬と飼い主になった。
 僕は護身用に持っていた蝿叩きを握り締め
「へい!へい!へい!へい!! このやろ! このやろ! このやろ!」
 とネズミのケツをバシバシ叩き、それを見たさいも何かせにゃいかんと思ったのか、大声で吠えまくった。
 このやろっ このやろっ このやろっ
 わん わん わん わん わん わん
 このやろっ このやろっ このやろっ
 わん わん わん わん わん わん
 そして僕はトドメの一撃を食らわそうと、思い切り振りかぶり
「おりゃー!」と、掛け声の中ではどちらかというとベタな声を上げ、バトミントンぶってネズミのケツを力一杯叩いた
 スポ
 ネズミはあまりの強烈なサーブ(※通称 【山ちゃんサーブ】)を食らったおかげでネズミ穴へと押しやられ、僕とさいは勝利のウィンク。
「今度出てきたら、承知しませんからね」
 僕はオカンのような口ぶりでネズミ野郎を脅し、さいと一緒にいそいそと布団の中にもぐりこんだ。
 その日以来、我が家にはネズミが一匹も出なくなり、その件に関しては大満足だったけれど、残念ながら一つだけ問題が起きた。
 どうやらそのネズミ一家は隣のアル中おっさんの家に引越し、夜中などにも酔っ払ったおっさんの
『あーっ!!!!!』 という声。
 そして、『ドン』という何かを叩く音が狭い家の中に響き渡った。
 それでも別に良いじゃない。
 仕事をしないアル中のおっさんは、ケツの腫れたネズミ君と。
 素敵なスマイルでお馴染みの山田君は、なぜか足の臭い犬、さいと平穏な日々を過ごしましたとさ。
 めでたし めでたし

秋だ 秋だ 秋だ

 今までずっと封印してきました。

 ぐぐぐっと我慢し続けてきました。

 でも

 季節はもう秋。

 そう

 食欲の秋。

 読書の秋。

 スポーツの秋。

 そして

 ウンコの秋。

 さて、本日もレッツ・ウンコ。

 僕はこれを読んでいる女性陣に比べると、圧倒的に勝っているものがある。

 それは

「男性用トイレでウンコをする」 ということである。

 いや

「男性用トイレでウンコをする」 ということであーる。

 特に今の店を始めてからというもの、僕の主な戦場は向かいにあるスーパーのトイレである。そこで執り行う脱糞というのは、業務上においてすでに欠かせない日課となっており、店に出ている日は確実にウンコをコンニチワさせているわけだ。つまり、僕のようなショボイ自営業者にとっての朝夕の必須業務。

 もっとわかり易く言うならば

 タイムカードならぬ、タイムウンコだ。

 そして時々、その日課ウンコをしているとき、隣から声が聞こえたり、笑ってはいけないメロディーなどが流れ込んできたりする。

 ※そろそろかなり具体的なウンコの話になります。これを読んでいる純情ガールの皆様は、「戻る」ボタンを押して立ち去ることをオススメ致します。

 それは昨日のこと。

 僕は昼過ぎにゆっくりとウンコをしていた。

 すると、トイレの入り口のドアが勢い良く開いたような音がして、僕の隣のウンコ用トイレに何者かがダッシュで入り込んだ。

 カチャカチャ

 というベルトを外すような音の後、その男は一言

「チッ」 と舌打ち。

 きっとウンコしたいのに、なっかなかベルトが外れない様子。

 カチャカチャ

 多分、外れた。

 そしてその後

 ンバッ!! ベベベ!! ベリベリ!! ファーファーファー ナパッ!!

 そんな小さな恋のメロディー。

 隣の男は、多分僕が隣にいることを気付いていないのだろう。

 小さな独り言。

「ヨシ」

 一体、何がヨシだったのかはわからない。でも、僕も家でウンコするときに時々そんなことを言ったりするので、ただ僕はニヤリ(←気持ち悪い)

 問題はその後だ。

 僕は必死に笑いをこらえた。

 なんと

 薄い壁一枚挟んだ半裸の男の携帯電話が、突然鳴り始めたのだ。

 着信音は

【ジングルベル】

 季節先取りも甚だしい。

 そこで僕はかなり堪える。

 そして普通であれば、【切】ボタンを押すだろうと考えたのだが、隣の男は半裸のまま電話に出たのだ。

「もしもし!!」

「あっ、いつもお世話になっております」

「…。ハイ」

「…。えぇ」

「…。あ、かしこまりました」

「…。今ですか?」

「えぇと、今はですね…。あのー」

「車の中です」

僕 「(エー??)」

男 「えぇ、大丈夫ですよ。今、駐車場に停めてますので。…ハイ」

 嘘だ。嘘つきだ。いや、ライアーだ。

 駐車場? ここが? あなた車の中でケツ出してんじゃない。 それに 「ヨシ」 って言ったばかりじゃない

 僕はそう思って、一人で肩を震わせ、笑うな笑うなと悪魔の呪文を自分に唱える。もうここまできてしまうと、出るに出られないのだ。

 そして男が電話を切る。

 やっと解放だ。僕はこの戦いに勝ったんだ。

 そう思った瞬間。

 男は

 言った。

「あれ?」

 気になる!! 彼は一体何について 「あれ?」 と思ったのだ? しかも声にまで出したということは、かなり 「あれ?」 な出来事が起きたはずだ。

 一体何だ?

 その答えが

 プゥ

 という 屁。

 僕は、たまらず、ブフッ!! と吹き出した。

 トイレ内に一瞬の静寂…。

 どちらが先に出るべきなのか…。

 僕らは縄張り争いをするかの如く、相手の動きを探りあった(チンコ丸出しで)

 すると

 ここでミラクルが起こる。

 また隣の男の携帯が鳴り始めたのだ!!!

 僕は今だと瞬時に判断し、あんなことやこんなことをして目の前にあるドアの鍵を急いで開けた!!

 扉を開けると

 男と目が合った。

 携帯で話している30代半ばのおっさんと、吹き出してしまった僕。

 お互いに闘いのオーラ発しつつも、ここでひるんでは負けだと僕は悠々とした態度で洗面台の前に立ち、手を洗って外に出た。

 出会いの秋。

 その後、この男と僕は再会することになる…!!!!

 つ づ く

○○洗い

 小学生の頃、僕はいつも4人の友達と、アホなことをしてワイワイしながら遊んでいた。

 小学生だからといえばいいのか、その5人は家がとても近かったからという簡単な理由だけで遊ぶようになり、学校に行くときも帰るときも、休みの日も放課後も僕らはよく遊んだ。
 高校生とは違って、小学生の頃の僕らに退屈な時間なんてものはなく、どんな些細な出来事に対しても純粋に面白いと思って笑っていたと思うし、その反面、辛いと思ったときにはよくいじけて、周りを巻き込んでいた。

 確か小学4年の頃だったと思う。

 その頃、僕らの中で一大ブームが起きていた。

 それは僕の実家の近くにある公園に行き、そこの水飲み場の蛇口を使った遊びだった。

 その蛇口は、今の公園がどのようになっているのかは分からないけれど、チンコみたいなカタチで上に向かって立っていて、蛇口を最大まで捻れば2メートルくらいにまで水が出てくるものだった。

 僕らはやっぱり、水が出てくる部分に親指をあてて霧状にし、お互いにかけあっことかしていたし、天気の良い日にはそこから出る小さな虹を見て 『にじ! にじ! にじ! にじ!』 と、わけもなく連呼したりもしていた。

 僕らの5人の中で、一番アホだったのが僕とちひろだった。

 水遊びのおかげで服がビショビショになってしまったら、いや違う、そうならなくても、僕とちひろはお約束の全裸になり、水飲み場の石の上に立って蛇口を最大まで捻る 『肛門洗い』 という荒業で笑いを取っていた。

 今考えてみると、ウォシュレットを世界で一番早く体感した小学生だったかもしれない。

 肛門洗いの荒業を終えた僕は、何事もなかったかのようにいそいそと服を着たのだけれど、ちひろはまだその日は肛門洗いをしていなかったので、やっぱり全裸になって肛門洗いのポジショニングを取った。

 そして、蛇口を最大まで捻る。

 ちひろは 『こぉ~もん あ~らい~♪』 と歌いながら腰を左右にフリフリしていて、何度も見ているはずなのに僕らはやっぱり爆笑だった。

 なんとか彼もすでに日課となった肛門洗いを終えて、パンツを履き始めたのだけれど、その間にミッちゃんという友達がその公園の前にある家の飼い犬にちょっかいを出していた。

『いぬ、っばーか!! っばーか!! おし~り ペンッペンッ!!』

 と犬をおちょくっていたのだけど、次の瞬間に僕らは悲鳴を上げたのだ。

 その犬は首輪をしていたけれど実は鎖が切れていて、ミッちゃん及び、僕ら子供達に向かって猛然と走ってきたのだ。

 ウォーーーーーーーッ!! と僕らは叫び声を上げて、公園の端にある滑り台まで猛ダッシュしたのだけれど、気が付くとちひろはまだいそいそとパンツを履いている最中だった。

 ちひろは 『あぁぁぁぁぁーーー!!』 と叫びながら、パンツを片足にぶら下げたままの、全裸よりも恥ずかしい格好でこちらに向かって走ってきて、僕らは怖いのか可笑しいのか同情しているのかが分からなくって、とにかくキャーキャーキャーキャー叫びまくっていた。

 その時、公園の真ん中でちひろはこけた。

 どうやら片足にぶら下がっていたブリーフが、彼の足をもつれさせたようだった。

 こんなとき、人はどのような行動を取るのか?

 そのとき、僕らは学んだのだ。

 ちひろは

 死んだフリをした。

 片足に砂のついたブリーフをくっつけたまま、安らかな顔で死んだフリをした。

 犬は

 去った。

 ちひろはその日、僕らのヒーローだった。

 熊だけじゃなく、犬にまで死んだフリが効くということを僕ら4人に身をもって教えてくれたのだ。

 ちひろよ、どうもありがとう。

 死んだフリをした後に、勝ち誇った顔で僕らの前に歩いてきたとき、チンコに砂がついてオトナのアレみたいですんげー格好良かったよ。

 小学生だったけど、軽くむけてたよ。

 そしてまた、懲りずに肛門洗いしてたよね。

 あぁ、幼き日の思い出を今こうして懐かしんで書いているけれど、その頃のことを懐かしいと思っている今の僕は、やっぱり大人になってしまったのだろう。

 もしも将来、自分に子供が出来たなら、真っ先に肛門洗いのやり方を教えてあげようと思う。

 そして、チンコの周りに水をかけ、その後すぐに砂をまぶすと大人のアレになるんだってことも忘れずに教えてあげよう。

 例えそれが、女であっても。

陰毛

 さっすがにこのタイトルはマズイだろとは思ったけれど、やっぱりそれがメインになるから、それをそうするしかなかったのよ。

『ワォ!! 山田くんったら、今日もアホなこと書くのかしら。だって、タイトルが陰毛よ!! もうトキメキ恥ずかPー!!』 って思った変態の皆さん。

 正解っ!!

 じゃあ本題へと、レッツビギン。

 以前、ミャケ君と話していたのだけれど、人間が生活していく上での七不思議の一つに 『陰毛』 の存在というものがある。

 何が七不思議なのかと言うと。

『多分、奴等には足がある』 ということなのだ。

(なに言ってんのさ。そんなわけないでしょ) って思ったそこのアナタ。

 まだまだ人生経験浅いわね。

 ちょっと思い出してみて欲しい。

 その毛というのは、まず確実に100%、絶対に下半身に生えている。

 これに異論を唱える人は?

 ゼロ。

 間違いないだろう。

 そうなると必然的にこの毛というのは、下に落ちる。

 重力に逆らわず、その役目を終えると普通は僕らの下半身よりも下、つまり床に落ちるのが常であろう。

 だがしかし。

『平成のお掃除おじさん』 を自称する僕は、何度も首を傾げたことがあるのだ。

 なんでこんなとこに、この毛があるんですか? と。

 引越しの準備をしていたときもそうだった。

 僕が雑巾でせっせと窓やらエアコンやらを拭き続け、そうそうテレビも拭かなくちゃねと雑巾をそこに乗せようとすると…

 ~

 ハイ、コンニチワ。

 それを見つけたときの僕が発する言葉は一言だけ。

『ワーォ』

 そしてパソコンなどの周辺機器を拭き続け、そうそうスキャナの中も乾拭きしなきゃとフタを開けたら

 ~

 あぁ、先日はどーも。 コンニチワ。

 それを見つけた僕は言う。

『ワーォ』

 そんな話をミャケ君に話していたら、ミャケ君は何かのスイッチが入ったかのように突然早口でまくし立てた。

『そうそう!! なぜか靴の中とかにも入ってるんすよね!!』

 それを聞いた僕は、心の中でこう叫ぶ。

『(ワーォ)』

 オチは無い。

 ただ僕からのお願いだ。

 もしもアナタが今後部屋を掃除しているときに、「~」←コイツを見つけたら、優しく声を掛けてもらいたい。

『お疲れちゃん』 って。

 ワーォ