男はバカでモテたいのだ

「山ちゃんってさ、前に甘い物嫌いって言ってなかった?」と言われた。
「いやなんかさ、可愛い子ちゃんに向かって、男なのに『甘い物めっちゃ好き』とか言うのって、なんとなく格好悪いかなと思ってさ」
「そっか、それをようやく今この状態で白状したんだ?」
「うん、まぁ白状したというか、まぁそうだよね。今完全に目の前で六花亭の豆大福食ってるもんね」
「おいしそうにね」
「うん、おいしそうに見えるだろうし、めっちゃ美味いわ。なによこれ、世界一美味いわ。で、実際のところ、多分俺の好物には『ジャイアントカプリコのイチゴ味』と『クランキーの一口サイズのやつ』と、『バウムロール』が確実に入るわ。月に3個は食ってると思う。大福とたい焼きと、あとホワイトチョコも好き」
「めっちゃ甘い物好きじゃん」
「だぁね」
「で、『あ、この子、可愛い』って思った子には、毎回それを言うんだ?」
「いや、そんな毎回じゃないよ。でも『甘い物? まぁ、たまーに食べたくなるよ。半年に一回くらいかな☆ でも全然好きじゃないけどね、体が糖質を求めてるんだろな、まったく俺の体ったらもう』みたいなことは言う」
「それで口説くんだ?」
「一応は口説いてるつもりだけど」
「結果は?」
「ゼロ。ふーんって言われる」
「だろうね」
「何がダメなんだろね?」
「それ訊くんだ?」
「うん」
「全部じゃない?」
「…。ほ、ほぅ…、なるほどね」
 
男が勝手に思う、「この方が格好良いと思う箇所」って割とそのポイントを外していることって割と多くあるよなと思う。
めちゃめちゃ筋肉ある人が、夏場にものっすごい背中がえぐれたタンクトップを着ていたり、ハンチングをかぶるときになぜか前髪を出している人がいたり、ガリッガリなのに「昔は俺もヤンチャしたなー」って言っていたり、ものっ凄い車を改造しまくって、ぶんぶんふかしている人がいたり、急によくわからん夢みたいなのを語り出す人がいたり、「俺って、『変わってる』ってよく言われるんだよね。変わってるかなぁ、自分では普通だと思ってるんだけなぁ。俺ってさ、変わってるかな?どう?」とかなぜか自慢げに言ったり、全然どうでもいいことに「すごいこだわってる感」を出したりしていたり。
男ってのは基本、バカである。
ただ、女性の皆さんにわかって欲しい。男はみんな女の子にモテたいんだ。
そして何か間違った情報を勝手に自分の中に入れて、それをよくわからん方向に持って行ってよくわからんことをする愚かな生き物なのだ。
そんなことをお土産にもらった日本酒を飲みながら、こうしてブログに書いている。
ふむ。そろそろ寝る準備をしよう。
全然嫌いだけど、ちょっとだけクランキーを食べよう。
なんかさ、時々、本当に半年に一度くらい、甘いものを食べたくなるんだよね。
そんな俺って、変わってるのかなぁ?

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